【サポートローカル】珊瑚にも人にも優しい日焼け止め

ハワイと日常生活

昨今、世界中で珊瑚の白化が問題になっている中
ハワイ州もサンスクリーン法が成立し2021年1月1日から
紫外線をカットする主成分でありながら珊瑚に有害である
オキシベンゾンとオクチノキサートが含まれている日焼け止めの
販売・流通が禁止となります(アメリカではハワイが初めて)

珊瑚の白化:サンスクリーン法が出来た背景

日焼け止めの悪影響

私たちが日常的に使っている日焼け止めですが、その主成分は珊瑚に有害で
白化を引き起こすだけでなく、海洋生物の遺伝子の損傷にも繋がるとされています

オアフ島の人気観光スポットの1つ、ハナウマ湾で環境研究所(HEL)のエグゼクティブディレクターのチームが行った測定では海水中のオキシベンゾンの平均濃度が1リットル中4,661ナノグラム、最高値は29,000ナノグラムだったそうです。
50ナノグラム以上で海洋生物にいろいろな悪影響があるそうなので
日焼け止めがどれだけの海洋汚染を引き起こしているかがわかります。
ちなみに現在は新型コロナの影響で閉鎖の続くハナウマ湾で水質が40%も回復しモンクシールが頻繁に出没している事が報告されています

珊瑚の白化

珊瑚礁を作ってくれている造礁珊瑚
珊瑚は動物だけど、体の中で褐虫藻を発生させて光合成してもらって共生しているのだそうです
『白化』というのは環境ストレスで褐虫藻の光合成が阻害されて珊瑚が藻を放出してしまった状態のこと
そうすると珊瑚の白い骨格が透けて見えるので、それを白化と呼びます

環境ストレスがなくなれば珊瑚もまた藻を取り込んで回復する事が出来るけど
白化が長く続くとそのまま死んでしまうのです。。

環境ストレス

海洋汚染以外で珊瑚にとってストレスなのは
やっぱり海洋汚染と温暖化による海水温の上昇

珊瑚に適しているのは25−28℃と言われているけれど(ハリネズミみたい)
30℃を超えた状態が続くと白化が起きます
それを超えていなくても、例年より海水温が高いと白化を起こしたりもするそうです
その他にも様々な環境の変化がストレスを与え白化が起きます

国際自然保護連合(IUCN)などの調査では世界中の珊瑚の3分の1が
絶滅の危機にあるそう。。

ハワイの日焼け止め禁止の法律

2021年1月1日からサンスクリーン法が施行され
オキシベンゾンとオクチノキサートが含まれる日焼け止めの
販売・流通が禁止されることとなります

ハワイではもう日焼け止めが使えないの?

使えるよ!使用は禁止されていないんだ

じゃあ日本から持ち込んでもいいのかな?

日本からの持ち込みは禁止されていないけれど
この法律が出来た意味を考えて日焼け止めを選びたいね

本当のリーフセーフとは

『リーフセーフ』や『リーフフレンドリー』と書かれて販売されている
日焼け止めでも、実際には珊瑚に悪影響のある物がたくさん販売されています
『リーフセーフ』という言葉がまだ規制されておらず
オキシベンゾンとオクチノキサートの2種類さえ使用していなければ
『リーフセーフ』と謳えるのが現実です

じゃあ本当のリーフセーフって何だろう?

インスタグラムの方で紹介していますが@bantoxicsunscreensというアカウントで
絶対に避けるべき成分のリストを公開しており
私が使っている日焼け止めのアカウント@littlehandshawaiiがリポストしていたので日本語に訳し載せています

絶対に避けるべき日焼け止めの成分リスト

  • Oxybenzone (オキシベンゾン)←規制対象
  • Octinoxate (オクチノキサート)←規制対象
  • Octocrylene (オクトクレリン)
  • Homosalate (ホモサラート)
  • Octisalate (オクチサラート)
  • Avobenzone (アボベンゾン)
  • Parabens (パラベン)
  • Phthalates (フタル酸エステル)
  • Cocamide DEA (コカミドDEA、ヤシ油脂肪酸とジエタノールアミンが縮合して出来た界面活性剤)
  • Propylene Glycol (プロピレングリコール)
  • Phenoxyethanol (フェノキシエタノール)
  • Nano-Particles (ナノ粒子)
  • BHT (酸化防止剤)
  • PEGs (ポリエチレングリコール、乳化安定剤・界面活性剤・粘度調整剤として使用する合成ポリマー)
  • Parfum/Fragrance (香料)

まだ規制されていない有害な成分がこんなにたくさん!
じゃあ何を選べばいいの?

本当に珊瑚にも人にも優しい成分

  • Non-Nano Zinc Oxide (ナノ化されていない酸化亜鉛)
  • Raspberry Seed Oil (ラズベリーシードオイル)

現在研究が進められていますが今のところ害なく安心して使えるのはこの成分と@littlehandshawaiiではポストしています

普段あまり意識せずに強い日焼け止めを使用している方が多いかもしれませんが
実際はSPF値の高さよりも頻繁に塗り直す事が何よりも大切です
日焼け止めの成分が母乳からも検出されており
ホルモンの働きを撹乱し生殖系と甲状腺機能への悪影響が指摘されています

珊瑚に優しい成分の日焼け止めを選ぶことは、珊瑚の白化だけでなく
子どもや自分自身を守ることにも繋がります

ハワイで買えるおすすめの日焼け止め

これは私が実際に使っている@littlehandshawaii の日焼け止め
有効成分はナノ化されていない酸化亜鉛のみ

白いものは塗った時にやはり白浮きしやすく、小さな子どもの塗り直しがないか
確認するのにおすすめと書かれていたので
私は少し茶色のTintを使用しています(茶色の成分は酸化鉄)

乳児から使用出来、おむつかぶれにも効くそうです

私は肌が弱くベビー用品でもかぶれる事がありますが
この商品は問題なく使えています
もちろん他のブランドでも成分に気を使った商品はありますし
日本でも日本製の商品がネットで購入可能ですので検索してみてください!

ハワイ土産にもおすすめです

日本で買える日焼け止めも載せておきます↓ぜひご検討ください!



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